2004年08月20日

華氏911byマイケルムーア

恵比寿のガーデンシネマで先行して公開されたが、前回の「ボウリングフォーコロンバイン」と同じく朝から最後の回までの整理券を配布して夕方にはほぼ当日分は満席になってしまうという相変わらずの凄まじい人気の監督。



今週の火曜日用事で夕方なんとなく立ち寄ったら、運良く1本待ちで最終の回を見れた。

アメリカで公開中止になりかかるがイザ公開されるや全米No1を余裕でゲット。
町山タンの刺激的な煽りを筆頭にこれほど見る前から話題が沸騰した映画は久しぶり。(いや自分の記憶ではかつてないかもしれない、、、、)。

それは現アメリカ大統領ブッシュ批判の映画というだけでなく、今秋のアメリカの大統領選に直接的に関係してくる、現在進行形の出来事にリンクしてくる映画だからなのだ。

なので、この映画できるだけ早く見た方が面白い。

11月の大統領選も終わり、映画館の公開も終了して来年あたりにビデオDVDリリースされてから家で見てもかなりしょうもない気がする。

夏休みが終われば少しは混雑も緩和されるだろうし、どうしてもそれが解消されないならば、テアトル銀座あたりでリザーブシートで見てはいかが?
(2000円+手数料210円かかるけど)



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映画の内容だけを見るのと外側の政治的なプロパガンダを見るのとではかなり評価が分かれてくると思う。

映画の内容としては、前作の「ボーリング〜」の方が、コロンバイン高校の事件以外にもマリリンマンソンが出てきたり、カナダ人が家の鍵をかけない話、弾丸を普通に売ってるスーパーに突撃抗議に行ったり、1つ1つのエピソードに深みと意外性があって畳み掛けるギャグのテンポも小気味良かった。
話題になってから映画館の満席状態が続き、ロングランも最後の方の公開半年後にやっと見れたのだけども十分満足できたのに対し、「華氏911」の方はそこまでの内容の充実は見られない。
つまり、DVDを買ったりして繰り返し見たりするかといえば疑問。
(「ボーリング〜」はしっかりBOXで購入してたりするが)。
この点においても即効性というかできるだけ早く見たほうがいい。
ブッシュに関する秘蔵映像のオンパレードなんだが、たまにつなぎつなぎの映像の連続で退屈だったりし戦争の死体もばっちり出てきて笑えない、、、。

やはり、この作品はとにかくブッシュの再選阻止をするために急ごしらえで作られたいつもの監督作品のエクストラバージョン、特別版と考えた方がいい。
そういう点で考えるとタランティーノがこちらにカンヌの大賞を与えたことはやはり男気のあることだったと思う。
本来は大賞とれるレベルの作品かなぁ、、、、って感じだもん内容は。
(「「華氏911」ってご大層なこと主張してるけど内容はプッ、、、ry」見たいなことをこの映画の批判派は多分言うね)。

あと毎日、新聞を隈なく読んでいるようなインテリ層は「そんなこと見なくてもだいたい知ってたよ」と思うだろうな。
しかし、これはそもそも選挙にも行かない多数のアメリカ人に向けて作られたもの。
共和党も民主党も実は詳しくは知らない日本人(自分も含む)にとっては政治的な面から見れば勉強になること多し。

ムーア本人が言うように、アメリカ人でアメリカの選挙権を持たない他国の人がこの映画を見てブッシュ政権を打倒したいと思ったとしても何かできるわけでも無い。

やっぱりどうしようもないのよブッシュたんとその背後の金持ち達は、、、
でやっぱりヒドイもんでもうイラク戦争のアメリカ兵の死者は3000人を超えてるわけ。
それプラスこの映画を見て知ることだが(当たり前なんだけど)、戦争のケガの酷い人は片手片足失っちゃったり、失明したりほとんど五体満足に回復できないわけでそんな人達はもっとたくさんいる。

そういうことに怒りを覚えるわけなんだけどそう簡単に何か出来るわけじゃない。
そのことも理解しているからマイケルムーアは頭がいいなと思うんだけどね。
以前スパイクリーが黒人の反体制指導者マルコムXの映画を作ったときに、マルコムXの帽子を若者が渋谷とかで被って上っ面なブームになった。
そんな高城剛みたいなのホント意味無い。意味無い。意味無い。

静かに怒りは胸の中に。

あと毎度ムーアの映画に出てくるんだけど彼の故郷のミシガン州のフリントが相変わらずヒドイ廃墟っぷりなの。(失業率50%!だとか)。
アメリカって要は今貧富の差がつきすぎてて金かかった場所は凄いんだけど一方貧しい町は日本のどこのよりもさびれている。
あの風景を毎回見るだけでもアメリカへの幻想なんて崩壊するよ。

そう、ブッシュ批判とかコロンバイン高校事件とかの大ネタよりもあの風景がひどく印象に残るんだよいつも(悪くね)。

以上色々言っとくと話がどんどん拡散してくんでここら辺で。

そういえば客席の1割程度、数十人は外国人でその中にアメリカ人はどれ位いるのか分からないけれども終演後は主に彼らからの拍手が劇場を覆う。
初日はともかく公開数日後で拍手になるのは珍しい。
この拍手をするアメリカ人とあくまでもブッシュ政権を支持するアメリカ人。
同じ国の人でも全く異なるのが不思議。
(だって本土でも見に行く人は民主党支持者ばっかりで共和党支持者はほとんど見ないらしい。日本の米軍基地内の映画館では多分やらないと思う。AFN聞いててもスケジュールに出てこないしね)。

拍手喝采のライブ感を味わうためにも早めに、、、ね。
posted by Hachimitsu at 00:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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