2004年10月28日

夜回り先生(TVドラマ)

昨夜のテレビでやっていた「夜回り先生」という寺尾聡主演のドラマ。
夜な夜な路上でたむろしている問題児たちの見回りをして面倒を見てきたある先生の話。
ノンフィクションの本が原作でそっちが話題になっていたっけ。
元々別に大して興味はなかったけれども、ずるずる最後まで見てしまった。
不良少年少女たちに、先生や親が親身になって対峙して更正させていくお涙頂戴の物語ってなんかウソくさいっていうかホントはそんなにうまくいかないんじゃないの?と思うので大抵はまともに見ない。
しかし、昨日のこのドラマは原作が実話からだからなのか、ホントにうまくいかない話だったんだなこれが
その辺がなるほどリアルティがあった。
ドラッグ(特に中学生くらいだとシンナー)にはまった子をわざわざ自分の家に住まわせ、しばらくたってその子が「辞めた」と思って家に帰すと依存が断ち切れなくて再度はまってしまう。
先生としてはやさしさ、愛を捧げているのに、その子は「先生は甘いから辞められないんだ、だから更正病院に連れてってくれ」と。
先生はその言葉に少々ムッとして突き放してしまう。
すると、冷たくされたのがショックとなってラリッたまま少年は夜の外を彷徨って、誤って海に落ちる、、、、、、
火葬場で焼かれてしまい、シンナー中毒で骨すら砕けてなくなってしまうのだった。
その後、先生に追い討ちをかけるように、「ドラッグ中毒は依存症なんだから、病気として治療が優先されるべきで、先生のように優しく激励しても無駄だ」と専門医にはっきり言われてしまう先生。
(このことがきっかけで、その懺悔というか教訓として長い夜回り生活が始まる)
あとの二人の子供はいわゆる幼児虐待(child abuse)。
一人は父親に暴力を振られてタバコの火の押し付けやらの傷跡が背中にあって、授業の水泳で裸になるのを嫌がる少年。
子供の頃にそういう暴力を受けてきた有名人といえば、ガンズ&ローゼスのアクセル・ローズ。
若くしてバンドで大成功を収めたにも関わらず、彼はキレやすく仲間に暴力を奮い、人間関係がズタズタになり、メンバーもどんどん離れていく。
10年以上の長いカウンセリングを経てやっとまたガンズとして再活動する。
もう一人は幼少時から父親から犯されてきた少女。
この幼児虐待に関しては先日の栃木だったかで起きた集団自殺の主謀の女性がT・BOLANだかの誰かの元奥さんでやはり、幼少時に父親に犯されてきたため、そのつらい事実が受け入れ難く、多重人格障害者になってしまった人だったという話がある。
このドラマの女の子も最期は自殺してしまう。
これなんかホントに周りがどう頑張っても解決できない。
短絡的な更正物語にならないのは良かったんだけども、じゃあどうすりゃいいのよ、という解決作は提示されないまま物語は終わってしまった。
この幼児虐待のケース。
受けた子供の人格を壊してしまい、まともな生活が送れなくなってしまう。
レイプや過度の暴力(子供のやんちゃを是正するためにひっぱたくとかはその限りではないが)はもちろん悪いがそれ以上にその後の子供の人生を破壊し、結果として奪ってしまう行為なのだ。
法律で罰則のレベルを殺人並みに高くされてもおかしくない行為だと思うが、とにかく親はそこまでやっちゃあおしまいなんだという認識が世間的に薄い気がする。
その他ドラッグや援助交際についてもまだまだ深みのある言葉や認識を親や教育の現場は持っていないのを痛感したドラマだった。
「ダメ、ゼッタイ」という風な身を滅ぼすからダメとか、法律に違反してるからダメとかでは子供を説得できないという話。
ではどうするか、というのはまたいつか。
posted by Hachimitsu at 00:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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